かたん工作日記

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2012年 10月 28日

黒皮

黒皮仕上げ。

商業店舗の内装仕事をしてると、度々聞く仕上げの種類なんだけど、
この仕上げは結構、難しい。
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何が難しいかというと、
その仕上げを望む人と、その仕上げを実際に施す人の「黒皮」という定義が曖昧なのだ。

なぜ、曖昧かというと、

僕ら鉄工出身の人間にとっての「黒皮」というのは
材料の名前でしかないので、表面処理は買ってきた鋼材のままで
「無塗装」か「クリヤ塗装」での納品になる。
(仕上げで削ると銀色になるので、削らない(仕上げない)所もあるかも)

鉄工芸出身の皆さんにとっての黒皮は酸化皮膜なので、
全ての材料を一度高熱で炙って、皮膜をつけて、
やはり、「無塗装」か「ワックス」での仕上げになる。
(厳密に言うと、わざわざ皮膜を付けるんじゃなくて、製作する過程で付くはず)

ところが、店舗デザイナーさんの言う、「黒皮」っていうのは、
「つや消し黒」なんだけど、塗装の黒じゃなくて、
鉄の素地感が出てるんだけど、錆びちゃ駄目で、
まあ、なんか、ほら、例えば、どこそこにある、あの感じ、、。
という感じの曖昧な「黒皮」なので、

最終的に、その仕上げを依頼される、仕上げ塗装屋さんとしては、
そのサンプルそっくりの色味を作って塗装で仕上げる事になる。
結局、錆びたら、塗装屋さんの責任になるし。
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なので、僕の「黒皮」は相手によって使い分けてて、

店舗内装業の企業さまの場合は、鉄工所的な「つや消し黒」に「エイジング」で。

自分の品物として製作依頼してくれる個人の施主さまの場合は、鉄工芸的な仕上げで、
さらに、その二種類の良い所をとって、工夫しながら、色々やってる感じ。

まあ、結局、人それぞれって事で、、。
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by takemaru-01 | 2012-10-28 10:37 | 日々の話 | Comments(0)


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